皆さんは銀行へ手続きに行ったとき、銀行の窓口から資産運用アドバイザー、ファイナンシャルアドバイザーを紹介され、投資信託の購入を勧められたことはありますでしょうか。
銀行では昨今、金利収入から金融商品販売の手数料収入への収益モデルをシフトさせており、しきりに投資信託を販売してきます。ですが、銀行で進められるがままに投資信託を買うのは損です。やめたほうがいいです。本日は銀行で投資信託を買ってはいけない理由、投資信託を買うお勧め方法を解説します。
目次
投資信託とは
投資信託とは、投資家から集めた資金を専門の運用機関がまとめて運用し株式、債券、不動産、コモディティ等投資商品を売買して投資家に利益を還元する金融商品です。元本保証はありません。銀行の預金よりも期待リターンは大きいですがそれに見合ったリスクがあります。また投資信託は購入する際には購入手数料、運用中は信託報酬という費用が発生します。
低金利政策により銀行預金では利息収入を見込めなくなった投資家が行なう資産運用の手段として注目されています。
1998年の金融ビッグバンでそれまで証券会社でした取り扱いができなった投資信託の銀行窓口での販売が解禁されました。銀行は低金利政策による金利収入低下により収益性が落ち込んでいることを危惧しており、銀行にとっても投資信託の手数料収入は収益性を底上げする方法として注目しています。
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銀行で投資信託を買ってはいけない理由
銀行で投資信託を買ってはいけない理由を以下に説明します。
手数料が高い
銀行窓口やネットバンクの投資信託の販売手数料は高いです。普通に2%のものがたくさんあります。最近のネットバンクは投資信託は全点販売手数料なしと言うところが増えています。
仮に100万円分の投資信託を買う場合、販売手数料が2%だとすると、元本は98万円になってします。これは運用パフォーマンスに大きな影響を与えると思いませんか?
担当者が営業ノルマを果たしたいだけ
銀行の担当者が投資信託の販売を斡旋してくるのは、預金者に有利な金融商品を提供しようとしてやっているわけではありません。銀行と言う雇用主から業務命令で預金者に投信信託を販売せよと言われているからやっていることです。つまり担当者が営業ノルマを果たしたいだけです。
銀行での購入は手間がかかる
銀行でも投資信託は買えますが、ネット証券で買うときにボタンを押して買い注文だけで済む手続きが銀行の窓口で買うと相当手間がかかります。手書きの書類、住所、郵便番号、名前、電話番号、サインそしてリスクの説明を受けてなければ売ってくれません。
しかも基本的に営業時間中に窓口に行かなければならない。相当面倒です。
Time is Money,手間 is also Money.時間と手間の無駄です。
販売員が素人同然
銀行の投資信託の販売員は所詮素人同然です。証券外務員の資格を銀行から取らされて投資信託を売りつけてこいと業務指示を受け、パンフレットを見せながら投資信託を斡旋しつつ、「あーダルいなー、今日も早く仕事が終わらないかな」と思っている人たちです。
投資信託の内容についてパンフレットの内容には目を通しているものの、それ以上は何もわかりませんし経済の専門家でもありません。最近は投資信託の営業を高卒や短大の一般職の方がやっているという噂もあります。
販売担当の経済分析や投信の今後の価格の推移などは全く当てになるものではなく、当てにならない情報を聞かされて、さらに投資判断は投資家のご自身の判断によるものですというところにわざわざサインまでさせられます。
投信はどこで買っても同じ商品
投資信託はどこで買っても同じ商品です。どこどこの店から買った方がアフターサービスよく安心ということは一切ありません。ですから手数料が安いところで買えば得で、手数料が高いところで買えば損するだけです。それに投資信託はネット証券やネットバンクでも買えます。販売手数料は銀行窓口よりもはるかに安いです。
ラインナップが少ない
銀行でも投資信託を買うことはできますが、ラインナップはネット証券や証券会社に比べてかなり少ないです。20個くらいしか取り扱っていない地方銀行もあるのではと思います。
マネー雑誌で見つけたお勧めの投資信託を買いに銀行の窓口に行ったら「うちでは取り扱っておりません」と言われたらショックです。
さらにこの少ないラインナップは、販売手数料の高い投信ばかりを中心に取り揃えられています。
買い替えを勧めてくる
投資信託を一度銀行で買うと、営業担当者から定期的に電話がかかってくるようになります。何かというと、投資信託の買い替えの案内です。以前購入した投資信託は下がってしまったので別の上がっている投資信託に買い替えませんか、そいうおもしろいお誘いです。
その投資信託の買い替えにのっかると、銀行はまた販売手数料が稼げてがっぽがっぽ儲かるわけです。でも世の中には、このご親切な投資信託販売員のおかげで、払う必要の中販売手数料を年金から巻き上げられている気の毒なお年寄りもたくさんおられることかと思います。
まあでも販売担当者も、仕事でやっているので仕方がない部分はあります。どうせ少々営業成績があがってもボーナスの査定が上がるだけで給料は増えない固定給の悲しい性です。
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しつこい投資信託販売を一発で断る方法
しつこい投資信託販売を一発で断る方法を解説します。それは、「手数料をネット証券と同じにしてください、そしたら御行で買います」と言ってください。そうしたら「そうですよね、でもそれはできないです」と言われてそのあとおすすめ電話は減ります。本当にネット証券と同じ手数料なら買ってあげてください。それならドローです。
投資信託を買ってもいい場合
これまで、銀行では投資信託を買わないほうが良い理由を説明してきましたが、唯一投資信託を買ってもいい場合がありますのでそれをお伝えします。それは、その銀行との取引の実績を作りたいときです。
例えば住宅ローンを組みたいとき、またはその銀行から事業融資としてお金を借りたい場合は定期預金、積立定期、普通預金、とともに投資信託も買ってあげましょう。こちらが融資をしてほしい金額より、銀行に預けている預金や投資信託の総額が大きい場合、銀行はこちらの金融にかかわる信用力の指標として投資信託も勘定に入れるからです。
まとめ
本日は投資信託は銀行で買わないようにするべきと言うお話しをしました。金融商品の手数料は、投資パフォーマンスに大きな影響を与える要因の一つです。
良く調べ、よく研究し、一番安い手数料の金融機関から金融商品を購入しましょう。どの金融機関を選ぶかは、お客様である我々の自由です。手数料が高い普通の銀行はまず選択肢から外し、ネットバンクでの資産運用を検討していきましょう。
本日のブログが皆さんの資産運用のお役に立てれば幸いです。