就職活動、または転職を行う際、大手企業に就職したいと思う方が多いと思います。ですが、現実的には大手の中核企業は人気があるため競争が激しく、旧帝大か、上位国立、難関私立、相応の経験、スキルを積んだ方でなければ就職するのは難しいでしょう。
大手の中核企業ではなく、大手系列の子会社に就職するという方法はいかがでしょうか。
結論から申し上げると、大手の子会社に就職することは、それなりのメリットがあり、お勧めです。本日は具体的メリットとデメリットを紹介しながら解説します。
目次
大手の子会社に就職するメリット
大手の子会社に就職するメリットは以下の通りです。
中核企業と比べ、競争率が低く採用されやすい
大手の中核企業(看板企業、そのグループの頂点にある企業)と比較して、競争倍率が低いため入社しやすいです。東大、京大、慶応、早稲田、一橋ばかりが入社するという環境ではなく、首都圏と関西圏の上位中堅私大、地方国立大でも内定を得るチャンスが広がります。
賃金体系が親会社とある程度連動する
大手の子会社は、多くの部分で親会社の制度を踏襲しています。賃金体系もその一つです。よって同じ規模で見た場合、独立系企業より年功序列色が強い代わりに、賃金体系の制度がきっちりつくられている傾向があります。
賞与ベースが高い
賃金体系と同じく、賞与のベースについて、親会社のベースを参照することが多く、独立系企業と比較して賞与が多くなるケースが多いです。自動車関係の企業グループで顕著に表れます。
福利厚生が良い
大手の子会社は親会社と共通の福利厚生を利用できることが多く、有利です。自動車保険、自動車ローン、生命保険、保養所等、親会社並みの福利厚生をうけることができます。
ワンマン社長の意向に振り回されない
大手の子会社の株主は親会社であり、法人です。オーナー企業のような急激な政策転換は行われることは無く、ワンマン社長の意向に左右されない構成となっています。
仕事はまったり
子会社の業務は、親会社からの受注によるところが大きいため、新規顧客を命がけで開拓しなくても一定の仕事量が保障されます。よって職場の雰囲気は比較的まったりとしています。
労働組合がある場合が多く雇用が安定
労働組合がある場合が多く、一定の仕事量が親会社から降ってくるため雇用が安定している傾向が強いです。
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大手の子会社に就職するデメリット
ここからは、逆に大手の子会社に就職するデメリットを解説します。
花形製品は生み出せない
核心部分の技術開発は親会社の技術部隊が開発しますので、まだ世界に誰も作っていないものを創造的に作る、という業務には携われない可能性が高いです。
人事の硬直性
社長、専務、常務、並びに部長クラスまで親会社の出向者が入ってくるため、プロパーが出世する枠が狭くなります。重役になることは難しいと思います。ですが考え方によっては、その会社にはその会社の子会社が存在するわけで、子会社の役員になる可能性はあります。
クリエイティブな仕事は少ない
親会社の指示、発注による仕事をこなしますのでクリエイティブな仕事は少ないです。
名前が通らない
企業名に、親会社の名前が冠されてない場合、知名度が低く、ネームバリューを期待することはできません。逆に、仮に会社規模が小さくても、会社名に親会社の名前が載っている場合、有名企業の子会社として、ステータスが高まります。
昇給ベースに差異
初任給は親会社と同等ですが、昇給ベースで違いが現れますので生涯賃金では親会社より少なくなります。
まとめ
グローバル企業でも日本を代表する産業界の重鎮企業であっても、中核親会社に帰属しているサラリーマンより、連結企業全体のサラリーマンのほうが人数が多いわけですから、構成的には過半数のサラリーマンがどこかの大手の関連会社で就業しているという形態になります。
私が新卒採用で入社した会社は大手の子会社でした。現在勤務している会社も資本関係で考えれれば子会社にあたります。事業規模が同じとして仮定して比較しても、独立系より、大手の子会社のほうが待遇はよかったと思います。
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