以前、私は昇進を辞退しようというブログを書いたことがあります。
昇進を辞退することが可能であればその機会を利用したりするのもいいですし昇進の審査に応募しなくてもよければそれに越したことはありません。
ですが、同調圧力や「あまりやる気がないところを見せつけすぎるのも気まずい」という状況下においては昇格試験を受けて昇格試験に落第することにより昇格しないという方法を選択することが賢明です。
今回は昇格試験を受けて落ちることにより昇格を逃れるメリットや方法、注意点を解説します。
目次
昇格試験に落ちるメリット
まずは昇格試験に落ちるメリットについて解説します。
やる気がないところを隠せる
昇格試験を一応受験するという姿勢を示すことでやる気がないところを隠すことができます。
昇格試験を受けましたでもだめでした、となればやる気がないことで怒られることもなくなります。
日本の会社にはやる気がないということに対して腹立たしく思うという理解不能の思考回路を持った人がいます。
頑張ったのにダメだったアピールができる
昇格試験自体を辞退せず受験してスベッてしまうことで、頑張ったのにダメだったアピールができます。日本人は成果や要領はともかくとにかく「頑張るかどうか」を過剰に評価する傾向にあります。
本来労働の成果は結果から判断するべきですが、ダメでも頑張ったことを評価するという風潮を活用することで「頑張っている」というわけのわからない価値観のアピールができます。
やる気はあるのに能力が追い付かないアピールができる
昇格試験を受けたのに落ちてしまった。結果的は昇格試験を辞退したのと同じです。ですがやる気があるところを見せつけることはできます。頑張ったけどダメでした、ということをアピールできます。
昇格枠が狭いので選抜に漏れてしまったアピール
昇格試験は合格枠が多ければ合格する確率は高くなり、合格枠が少なければ成績が相対的に優秀でも合格しないことが多くなります。昇格試験の合否の判断は人事部等主管部門にかわかりません。
合格枠が少なかったから選抜に漏れてしまったとアピールすれば「残念だったね、今度また頑張ろう」ということで試験に落ちた事実は流れていきます。
昇格試験に落ちる方法
さてここでは昇格試験に落第する方法について解説します。昇格試験に意気込んで臨んだけれど落第してしまうようにする方法には以下の通りです。
勉強しない
全く勉強せずに昇格試験に臨んだ場合、暗記系の部分で点が取りにくくなるため、昇格試験に落ちる確率を高めることができます。
まずは勉強しないで昇格試験に臨むようにしてください。忙しくて準備を十分にできなかった。勉強する範囲を間違えた、等後で適当にわけのわからない理由を並べておけば大丈夫です。
周りがあほだらけでどうあがいても合格してしまいそうなときは有効なテクニックです。
故意に間違える
小心者は試験があると強迫観念に駆られて勉強をしてしまうものです。でも真面目に回答すると試験でいい結果を出してしまう。
そういう時にはあえて間違った回答をしたり空欄を埋めないで提出することにより点数を下げて評価を下げるようにしましょう。これで昇格試験に落ちる確率を上げることができます。
面接で自信がない感じをアピールする
運悪く昇格試験の筆記試験に合格した場合、その次の面接でなんとか不合格を勝ち取らなければ後がなくなります。
まずは面接での印象を悪くするために、仕事に自信がない、管理職になってもやっていける自信がないという消極的な感じをアピールしましょう。後ろ向きな、消極的な印象を与えることが有利に働きます。
弱い意気込みを答える
面接で昇格試験を受けた動機などの質問された場合、その回答における意気込みは弱いものにしましょう。私の場合、「なぜ昇格試験を受けようと思ったのか?」という質問に対し「みんなが受けてるから」と回答しました。
結果は希望通り昇格試験は不合格でした。このように受験動機について弱い意気込みを伝えれば昇格試験に落ちる確率を高めることができます。
やる気ない印象を与える
面接では面接官にはやる気がない印象を与えるようにしましょう。ダルそうな態度を前面に押し出すと印象的によいと思います。
体調不良を前面に出す
やる気はあるけど体調不良を前面に押し出せば人事はその人を昇格しないように配慮します。
理由は昇格によって業務負荷が増え体調不良を助長してしまえば、安全配慮義務を怠ったとして会社は責任を問われるからです。ですから体調に不安があることをアピールしておけば昇格試験に自然にスムーズに角をたてずに落第できます。
チャレンジ精神をださない
チャレンジ精神を出さず控えめな印象を面接官に与えることも必要です。積極性がない、チャレンジ精神がない、と相手が勝手に解釈して昇格の優先順位を落とします。これはぜひやっておきましょう。
うっぷんがたまってる感じを出す
日ごろのうっぷんがたまっておりちょっとハスに構えてる感じ、も昇格試験に落ちるために有効な印象管理です。昇格させても命令に反抗しそうな印象があるからです。
疲労感を出す
どっと疲れた疲労感などは昇格試験落第を目的としている人にとってはやるべき印象管理です。疲労感が出ているひとをわかって管理職に昇格させると安全管理義務を怠ったとして会社は責任を問われる可能性があるからです。
昇格試験に落ちても問題ない理由
昇格試験に落ちたらこの先どうなってしまうのだろう?一生出世はできないのではないか?等の心配をする方もいらっしゃると思いますがそれについてはまったく心配の必要はありません。ここでは昇格試験に落ちても問題ない理由を説明します。
昇格試験に落ちても全く問題ない理由は以下の通りです。
昇格しなくても昇給する
昇格試験に落ちて職位がそのままでもサラリーマンは毎年一定の昇給があります。昨年より今年、今年より来年、徐々に給与は増えます。投下労力当たりの所得は徐々に増えていきます。
ベースアップで昇給する
定期昇給以外にもサラリーマンはベースアップというものがあり、基本給自体が底上げされることがあります。
これは労働組合が強い会社では春闘で会社と労働組合が待遇改善の交渉を行っており、その結果ベースアップが行われます。これによって同じ職位、同じ勤続年数の人間でもベース給が大幅にあがることになります。
昇格試験に落ちても不利益はない
昇格試験に落ちても問題ない理由は、昇格試験に落ちた際の不利益がないことです、また次回の昇格試験はお知らせが来ます、なにもデメリットはありません。おちても問題ありません。
残業代がついて給与が減らない
昇格試験に落ちて管理職にならなかった場合、これまでと同じように残業代が支払われます。
管理職手当が10万円以上であったり、課長級の給与と係長級の給与に300万以上の開きがある会社もあります。そのような会社ではややそんですがそのような給与体系の会社は日本では主流ではありません。
仕事が楽なままでいられてお得
昇格試験に合格しなければ昇格しなくて済み、仕事内容が楽なままでいられてお得です。
昇格試験に落ちようのまとめ
今回は前回に引き続き、昇格試験についての解説を行いました。昇格試験の辞退を試みたものの丸め込まれて昇格試験を受験する羽目になった時はこのブログを参照し、昇格試験に落ちるように取り計らってください。
よっぽどの出来レースでもない限り、昇格試験をうまく落第することができるはずです。自分に問題はなかったけれど、運悪く落ちてしまったという体裁でこれからも仕事ができます。
自分の環境はあらかじめ自分が設計したプランに基づいて作っていきましょう。
このブログが皆様の昇格試験にかかわる悩みを解決する参考になれば幸いです。