大きな会社では定期的に人事異動が行われます。入社する会社は選べても、部署と上司は選べない、皆さんはそう思っていませんか?実は、会社の人事の仕組み、異動の仕組みを理解しそれに合わせて戦略的に動けば好きな部署に移動できる確率は高まります。
本日は希望する部署に異動する方法について解説します。
目次
人事異動の決まり方
まずは大企業の人事異動のあり方について解説します。
定期ローテーション
大企業の異動で最も一般的なのは定期的なローテーション的な異動です。これは一定の人数のスタッフをローテーション的に異動させるものです。組織の硬直化、業務の俗人化を防ぎ、社員に様々な業務を経験させジェネラリストを養成するために行なわれます。
指名による異動
大企業では、定期ローテーション的異動の他に、あるプロジェクトには、誰々が適任であるのでプロジェクトメンバーとしてほしいという声がかかり、異動するパターンです。
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人事異動で希望を叶えるには
人事異動の希望を叶える方法はいくつかあります。
実績を出して抜擢される
今の仕事で成果を出し、他の部署から抜擢されるのが正攻法です。成果を出すというのは、部署内の評価を上げながら、他部署の社内横断のあるプロジェクトで存在感をアピールすることでもあります。
他部署の管理職にまで名前が轟くほどの実績を出してみましょう。そうすれば、「〇〇さんをうちにほしい」という声が社内で出てくることは間違いありません。
面談や申告書で人事異動希望を出し続ける
定期的な人事面談や申告書を出す機会があれば、その都度人事異動の希望を出し続けましょう。正攻法で行くならば、苦手な人がいる、仕事に興味がもてない、等の消極的な理由ではなく、活躍できる、やりがいがありそう、等、嘘でも適当にポジティブな理由をつけておくのが良いと思います。
仕事の評価を下げて部署から戦力外通知を受ける
異動をしたいのならば、抜擢される以外にも方法はないわけではありません。成果を出して抜擢されるというポジティブな方法以外にもネガティブな方法として、仕事の評価を下げて今の部署から戦力外通知を受ける形で他の部署に異動させてもらうという方法です。
使い物にならないというで異動となる場合でもそれが本人に伝わることは稀です。本人には定期的な異動、これまでの経験を生かせるところに異動させる、人材不足の部署がありそこから要請があった、と言う風にポジティブな理由が伝えられます。ですから自己肯定感を落とさずに比較的スムーズに異動することができます。
上司と衝突し、別の部署に飛ばしてもらう
上司とそりが悪い場合は、上司と衝突し、上司から別の部署に弾き飛ばしてもらうという方法もあります。あまり肯定的な方法ではありませんが、このようにすれば短絡的ではありますが、現在の部署から異動は可能です。但し、ちょっとあまりよろしくない噂が飛び交う可能性があるのでマイナス点があることも理解しておきましょう。
パワハラを受けるように持ち込み異動させてもらう
上司をイライラさせ、パワハラ発言をさせるように誘導し、そこで同僚の前でパワハラ発言をさせます。これをパワハラ通報の窓口に通報することで異動を叶えるという方法です。多少トリッキーな方法であり打たせて取るピッチャーのような戦略的技巧が求められます。
「私にも悪いところがあった、但し今の上司のもとで仕事を続ける自信がない」ということで、上司の面子も立てることで、会社も全体をまとめる方向に持って行きやすくなります。
被害者を別の場所に異動させれば全体が丸く収まるということで異動がスムーズに行われることになるでしょう。
パワハラを行う人間を管理職に配置する、パワハラを放置すること自体、会社にも責任はあるわけです。あなたがパワハラにあっているということは、会社があなたに迷惑をかけているということです。仕事ごときで体調を崩して一生を棒に振ってしまってはつまらないです。パワハラを受けた場合はそれを上手く活用して異動の手段としてしまいましょう。
うつ病で休職し、異動させてもらう
いまの業務でパフォーマンスが落ちてきたとき、体調がすぐれなくなったとき、落ち込みが出たときは心療内科を受診し、休職の診断書を出してもらい、しばらく休職しましょう。復職の診断書に「人間関係に配慮すること、業務負荷には配慮すること」等、異動させるのがふさわしいと判断できる文言を一筆付け加えてもらいましょう。
それでも異動が叶わない場合
それでも異動が叶わない場合、退職して転職するすることを検討しましょう。転職しようと決意した時には、退職前に転職エージェントに登録し、次の勤務先を決めておき転職するのがお勧めです。
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異動のデメリット
異動には多少のデメリットがありますので挙げておきます。
- また新しい仕事を覚えなくてはいけない
- 引継ぎが発生する
これらは異動によって避ける事が出来ないものです。でも休職で仕事を放りだして休職する場合は引継ぎの必要はありません。休んでいる間に誰かが何とかやってくれます。
人事異動の希望を申し出る際に避けるべきこと
人事異動の希望を申し出る際にできれば避けたいことは以下の通りです。
今の仕事を疎かにする
異動を申し出る際には今の仕事を疎かにするのは避けましょう。
仕事はしっかりする人だと思われておく方が得です。
人間関係を異動希望の理由にする
異動を希望する場合のほとんどは人間関係に起因する部分が多いと思います。実際のところほとんどそうでしょう。でも大人のプロレスとして、人間関係の不和を原因とする異動希望はできれば理由にしないほうが得策です。会社に、協調性がない、と思われることはネガティブな印象を与えてしまうからです。
但しパワハラが原因で体調不良を起こした場合はこの例には当てはまりません。自分の体と精神が潰されてしまう前に手を打つことをお勧めします。パワハラを放置する会社の体質にも問題があるということにしましょう。
性急な行動をする
異動をしたいからといって性急な根回しをしたり、あからさまな行動をすると良くありません。異動の調整には会社側も相当な時間がかかることを認識し、長期スパンで作戦を練り、じっくり行動しましょう。
まとめ
今回は人事異動制度を活用して異動する方法を紹介しました。気に入らない仕事、合わない仕事、合わない人間関係、苦手な仕事、会社の中にはいろいろな仕事があります。
つらいからと言ってすぐ退職してしまうと、履歴が残ってしまいますし、収入にブランクができます。まずは人事異動を願い出て、社内で違う仕事をするように下地を作ってみてはいかがでしょうか。
私がもっとお勧めする方法は実績を上げて花形部署に引き抜かれることですが、業務負荷が高い場合、パワハラ上司がいるような場合は体調不良として一回休職し、会社に人事異動を願い出るというのがスムーズかとおもいます。
本日のブログが皆様の参考になれば幸いです。