先日、日産自動車から配当金が入金されました。一株当たり10円の配当です。
もともと今期の年間配当額は、40円の計画と発表されていましたが、中間配当を10円に減配とする大幅な減配の発表が2019年11月12日、行われました。2019年度の上半期の連結業績の概要は、経常利益が1156億円と、前年同期-64.9%の見通しとなっています。
これまで日産自動車は、東証一部上場の時価総額上位の銘柄では高配当銘柄として個人投資家から人気の銘柄でした。2018年の12月ごろには、株価下落により、配当利回りが一時的に6.8%に上昇したこともあります。
日産自動車の配当利回りについて
期末配当の金額が未定のため、配当利回りは未定となっています。yahooファイナンスの株式ランキングからも日産自動車の名前は消えてしまいました。
期末配当が仮に10円の場合、通年利回りは20円となります。通年の配当金額が20円の場合、日産自動車の配当利回りは2.9%前後となる見込みです。これまで配当利回りが5%を超える状態が続き、時価総額上位の株式の中ではかなり配当利回りが高かった日産自動車。
配当を楽しみに保有していますが、残念な状態です。
日産自動車の株主優待
日産自動車にも株主優待はあります。株主または株主の友人が新車の日産製自動車を購入する際に、紹介を行えば、紹介した株主には5000円のギフト券が、紹介を受けた側は5000円分のカタログギフトを受け取れますが、なかなか使い勝手が悪い優待だとおもいます。
日産自動車の株価低迷の原因
日産自動車の株価低迷の原因は以下の通りです。
株価低迷の最大の原因は、売り上げの失速
本業の売り上げ失速を心配する投資家から日産自動車からの株主離れが起こったことです。そこに、ゴーン社長の逮捕が重なり、ブランドイメージの棄損も合わせ、株価が下落する悪循環を描いているといえます。
カルロス ゴーン氏の逮捕、企業統治体制のリスク
カルロスゴーン社長逮捕、経営刷新、コーポレートガバナンスの問題のリスクについて、私は、1の問題ほど大きな問題とは思っていません。むしろ、株価の低迷の原因は、世界での売り上げ減少に伴う利益の減少です。
トヨタ自動車、本田技研などの業績推移を見てみると、株価、売り上げ台数ともに堅調な推移を見せており、世界経済全体の低迷に伴う、売り上げ減少であるという説明はつけられず、日産自動車の一人負けの状態ということができます。
売上高減少の原因は何でしょうか?魅力的な車種を投入できていないことでしょうか。わかりません。今期全体の利益も、おそらく良くはないとおもいます。業績の回復をみて、配当金額が回復すれば、株価は持ち直すと見込んでいますがいつになるのかは、まだわかりません。よって、資金効率を考えるのであれば、今勢いのある会社の株を購入するのが正解です。
まとめ
会社というものは、「それ自身が企業価値が向上するように能動的に動き続ける」ということが言えます。
今、日産自動車の株式を即売却しなければならない金銭的理由は私にはありませんので、保有中の日産の株式を継続して保有し続けます。日産自動車は、私が新入社員2年目で初めて株式投資を始めたころ、一番初めに購入した株式の一つです。こういう歴史背景に固執し、不合理な投資活動をすること自体よくないですが、業績が回復するよう、期待しています。