株式投資をされている皆さんは一度はETFというインデックス上場投信を購入したことがある方もおられるのではないでしょうか。
その中にレバレッジETFやダブルブル、ダブルベアという名前を見たこともあると思います。これらは指数に対する値幅が2倍等と大きく、小さな資金で大きな利益を獲得するチャンスがあります。
本日はそのブルベアレバレッジファンドやレバレッジETFのメリット、活用法、注意点について解説します。
目次
レバレッジ・インバースETFとは
レバレッジ・インバースETFとは値動きの動きを通常の値動きよりも大きくしたETFです。
値動きが大きいため、短期売買に適しています。
指数に連動するレバレッジ型ETFでは、指数の動きに対しレバレッジ(ダブル・ブルなら2倍)の値動きをし、インバース型なら指数の反対の値動きをします(ダブル・インバースなら指数とは反対に2倍)の値動きをします。
ブルとベアの意味
ブルとは値上がりをすることを指します。雄牛が角を下から上に突き上げるしぐさからこのように言われています。
ベアとは値下がりすることをさします。これは熊が爪を上から下にガッと降り下ろすしぐさからこのように言われています。このためレバレッジ型の事をブル型、インバース型のことをベア型とも呼んでいます。
レバレッジ型・インバース型ファンドを購入するメリット
レバレッジ型・インバース型ファンドを購入するメリットは以下の通りです。
短期的に大きな利益を得られる可能性がある
レバレッジ型・インバース型ファンドはレバレッジがかかっているため指数に対して何倍もの値動きをするからです。一定のリスクを理解したうえで局部的な大きな下落、暴騰があった際の値戻りを期待しながらトレードを行う際には大きな効果があります。
下落相場でも利益を狙える
インバース型ファンドを使えば指数の下落局面でも利益を狙うことができます。先物取引のショートポジションや信用取引の売り同様に株価の高値圏で売りを仕込み値下がりしたところで買い戻すトレードが行えます。
下落時の相場の崩れ方はかなり急になることがありますので、これを逆手に取れば短期間で大きな利益を狙うこともできます。リスクは高い物の短期でリターンを狙えるため、客先から預かった投資資金で絶対リターンを狙うヘッジファンドにはショートを得意とするファンドも存在します。
リスクヘッジに使える
現物株を買いで持っている場合、その値動きに応じた量のインバースETFを買うことにより
リスクヘッジに使うことができます。
信用取引の申請手続きをする必要がない
レバレッジ型・インバース型ETFを買うことにより指数インデックスファンドの信用取引を売買するのと同じ効果を得ることができます。
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レバレッジ・インバース型ファンドのデメリット
大きな利益を狙えるレバレッジ・インバース型ファンドですが、デメリットもありますので
紹介します。
相場の方向を誤ると大きな損失を被る
レバレッジ・インバース型ファンドは短期的に大きな利益を狙える半面、相場の方向を誤ると大きな損失が発生する可能性があります。これはレバレッジがかかっているから仕方のないことであり、リスクとリターンがトレードオフであることを物語っています。
レンジ相場では利益を得にくい
一方的に大きな値動きがあった場合大きな利益を狙えるレバレッジ・インバース型ファンドですがレンジ相場の場合レバレッジを利かせて利益を取る戦略を生かしにくいです。
取引コストが高い
レバレッジ・インバース型ファンドは普通のインデックスファンンドと比べて購入時の手数料や信託報酬が高い傾向があります。長期投資の場合信託報酬の多寡がパフォーマンスに少なくない影響を及ぼしますので注意が必要です。
まとめ
レバレッジETFをうまく活用することは資産効率を高め投資パフォーマンスを上げることにつながります。一般的なETFと比べてレバレッジがかかっている分値動きが大きいため、相場の貼り方を間違えれば大打撃を食らう可能性がありますが、自信がある相場に瞬間的に投入するには最適な金融商品です。
株式投資の場合、値上がりはゆっくりですが、リスクオフ時には急なスピードで株価が下落することがあります。ダブルインバースのETFを買い、この値下がりの波に乗れば短期間で相当大きな利益を稼ぐことができるでしょう。
信託報酬が高めのため、長期投資には向かないレバレッジインデックスですが、長期保有の堅実な株式の保有をメインとしながらも、短期的に更なるリターンを狙う、また株式を手放すつもりはないが清算価値の減少は避けたいというヘッジ目的の方にもお勧めの金融商品です。
一癖ある投資手法ですが、インデックス投資で飽きたらなくなった方、投資成績が良好で投資手法に自信が出てきたには是非お勧めの投資手法です。限られた投資資金を有効に使うためレバレッジETFを活用してみてください。