株式投資にはいろいろなスタイルがあります。配当をねらう高配当投資、小型株を買う成長株投資、割安な銘柄に投資するバリュー投資などなど、本日は数ある投資スタイルの中から株主優待投資について解説します。
目次
株主優待投資とは
株主優待投資とは、主に株主への利益還元として企業が行っている株主優待を目当てに行う投資スタイルのことを言います。株主優待には、食事券、自社製品、商品券、金券、自社サービス、カタログギフト等様々なものがあります。
株主優待のメリット
株主優待投資のメリットを以下に記載します。
結果的に分散投資となる
株主優待投資で優待品をもらうには、一定単位の株式を保有する必要がありますが、そのほとんどは最低単位(例えば100株)で優待が出るように設定されています。100株以上もてば株主優待をもらえ、仮に200株に買い増ししても100株分の優待しかもらえないケースがほとんどです。よって効率よく株主優待をもらおうとすれば、最低単位のロット購入となります。大きな金額で株主優待投資を行えば、相当な種類の会社の株を買うことになりますので結果的に分散投資が実現します。
優待株には下方硬直性がある
株主優待をだししてる企業の株価は、下がりにくいという構造性をもっています。下方硬直性があります。株価が下がると、株価を割安と判断した投資家が殺到するため、株価は下がりにくい傾向にあります。
金券は現金と同等の価値を持つ
株主優待の中には、QUOカードやギフトカード等現金同等の金券をもらえるものもあります。これらは現金と同じように使えますので実質高配当の配当金を出しているのと同じことになります。
楽しみが増える
株式を保有して、忘れたころに株主優待がおうちに届くのはうれしいものです。食品の詰合せ、お米、地場特産品などを優待として送ってくれる会社も多数あります。うまく活用すれば食費や生活費を浮かすこともできます。また、株主優待食事券を使って外食をすれば、得した気分になり、自分はこの会社のオーナーだぞ、という自己優越感燃えることができます。
株主優待を出す側のメリット
株主優待を出すことは企業にもメリットがあります。
個人投資家を増やせる
個人投資家を増やすことで零細株主を増やすことができます。企業を支配するような大株主の出現を抑えられ、経営者にとっては、経営に文句をつけられにくい状態を構築できます。物を言わない安定株主を増やせるということです。
知名度を上げられる
株主優待を取り上げてもらうことで会社の知名度を上げ、株価の上昇、ビジネスの売り上げの上昇につなげることができます。
株価下値硬直性
株主優待の実施は、株価の下値硬直性を作り出します。株価が乱高下することは経営層にとって理想的ではないため、優待を充実させることにより、株価の安定化を図ることができます。
株主優待のデメリット
株主優待を実施することは、メリットもありますが企業にとって、負担を強いるものです。経営状態が悪化している状態でも個人投資家の離反を恐れ、株主優待内容を改悪することはなかなかできず、株主優待の改悪は経営者にとっては苦渋の選択となります。
株主平等の原則に反するという話もあります。最低株数だけ持つ投資家を優遇しすぎているため、株式市場本来の原則である株主平等の原則に反するというものです。
まとめ
わたしは、最近、いろいろと雑誌をみながら株主優待目的の投資を初めました。最近頻繁にクオカードや食事券が家に届いています。先日もすかいらーくで食事をしてきたばかり。これからも有利な株主優待銘柄を見つけ、少額投資を楽しみたいと思います。