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クロス取引 ~リスクを抑えて株主優待を手に入れよう~

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株主優待投資をしている皆さん、株主優待投資は順調に成果を出していますでしょうか。株主優待投資はしたいけれど、株が下がってしまったら元も子もないという恐怖からなかなか株主優待投資に踏み切れないかたもおられるかもしれません。

そのような不安をお持ちの方のために、本日は「クロス取引」という手法について解説します。

クロス取引とは

スマホ画面スマホ画面

クロス取引とは、上場している株式を同量同額で売りと買いの注文を入れて取引を成立させることです。買いと売りを同量同額で行うことにより価格変動を相殺させることができます。

もともとは大口投資家が行う売買方式ですが、個人でもリスクを抑えながら株主優待を得る目的でも使われるようになっています。株主優待が充実している株式は、優待狙いで株を買う人が多いため、配当の権利落ち日に価値以上の値下がりが発生することがあります。

株主優待が魅力的であればあるほど権利確定日付近では株価は値上がりしやすくなり、権利落ち日の値下がりはより大きくなります。

このような場合、配当目当てで権利確定前に株を買ってしまうと株主優待と配当は得られるものの株が値下がりしてしまいます。これに対して、元本割れリスクを回避しつつ株主優待を貰う方法があり、それがクロス取引と呼ばれています。

クロス取引の方法

お金の積み重ねお金の積み重ね

クロス取引を行う方法を解説します。クロス取引を行う方法は以下の通りです。

証券会社に口座を開設する

クロス取引を行うにはまずは証券会社に口座を開設し投資資金を振り込みましょう。

信用取引を申し込む

クロス取引行うに際しては信用取引ができるようにしなければなりませんので信用取引口座の開設を申し込むようにしてください。

現物買いと信用売りを同時に注文し約定させる

株主優待と配当の権利付き最終売買日やそれ以前に現物の買い注文と同数の信用売りを注文し約定させます。成り行き注文であれば多少の値段の乖離が出るかもしれませんが、多少発生するコストの範囲内と考えてください。

権利落ち日以降に信用取引を決済する

信用買いと信用売りが約定した後は、株主優待の権利確定日を過ぎるのを待ちます。権利確定日が過ぎたら信用取引の決済をします。配当金が発生する場合は配当金が引かれます。

株主優待を受け取る

権利確定日の2か月後に株主優待が届きます。

クロス取引のメリット

投資画面投資画面

クロス取引のメリットは、株価の急落による資産価値下落を回避できることです。資産価値の下落を回避しつつ優待だけを取ることができます。優待利回りが高い銘柄の場合、貸株料と手数料を考慮してもトータルで得します。

クロス取引の注意点

お金の育て方お金の育て方

クリス取引には以下のような注意点があります。ここではクロス取引の注意点を解説します。

配当調整額を支払わなければならない

株式の現物買いをして権利確定日を通過すれば配当を受け取ることができます。逆に信用売りをしている場合は配当金分を配当金調整額として支払う必要があります。よってクロス取引は配当金目当てには使うことができません。ここには注意が必要です。

貸株料が発生する

クロス取引を行うには信用売りをする必要があり、信用売りは証券会社から株を借りる取引のため証券会社には貸株料を支払う必要があります。

売買手数料等が発生する

クロス取引は現物株を売買手数料と信用取引で信用する際の売買手数料が発生します。

制度信用では逆日歩が発生する可能性がある

信用取引で株を借りた場合、逆日歩(ぎゃくひぶ)というコストが発生する可能性があります。逆日歩とは、空売りをしたい人が多い場合、証券会社が市場から株を借り受けそれを投資家に貸し出す際に証券会社が株を借りる賃貸料です。これが投資家にかかってくるわけです。

逆日歩が発生すると、株主優待を勘定に入れても収支がマイナスになってしまうという状況が発生します。

逆日歩は制度信用取引という信用取引のみで発生しますので信用売りを行う場合は一般信用取引で信用売りを行える銘柄を選んでクロス取引を行うようにしてください。

不正取引にならないように注意が必要

クロス取引は株価変動のリスクを回避しながら株主優待をゲットできる方法ですが、不正取引になってしまわないようにするために注意が必要です。クロス取引で問題になる不正取引とは、「相場操縦」になるリスクです。クロス取引は現物株の買いと信用取引による売りを同量取り扱います。

もし大量の資金を持った投資家が大量の株を空売して株価を下げ、それを買い戻すという取引を行えば利益を獲得できます。株式市場が閉まる際の引けでの注文では株価が急変する可能性があるため不正取引となる可能性が高まります。

クロス取引を行うには、同一株数を同一執行条件で取引するようにしてください。そうすれば同じ注文を出しているので株価を操縦する意図はないということになり不正取引に当たらなくなります。

ザラ場では買いと売りの価格を同じにすることは難しいので、取引開始前に買いと売りを指値注文を入れるという方法も有効です。クロス取引をする際には不正取引にならないように注意してください。

信用口座を開設する必要がある

クロス取引をするには信用売りができなければなりません。そのためには証券会社で信用口座を開設する必要がありますがそれには証券会社の審査があります。審査には年齢、投資経験、金融資産、属性などが審査されますが厳しい基準ではありませんので安心してっください。

クロス取引をする証券会社を選ぶポイント

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クロス取引をする証券会社を選ぶポイントを解説します。クロス取引をするために証券会社の口座を開設する際には以下を確認してください。

一般信用取引の銘柄が多い

したがって対応銘柄数が多ければ、株主優待を狙っている銘柄がいくつかあっても対応できるので、一般信用の取扱銘柄が多いことは重要です。

売買手数料が安い

また優待クロスは極力コストをかけないことで、株主優待を手に入れるのが一番のポイントなので、コストが低いことは、お勧め先としては重要なポイントです。

貸株金利が安い

株式の売買手数料や貸株料がどの程度になるのかは確認が必要です。

クロス取引のまとめ

投資資料投資資料

今回は株価の変動リスクを回避しながら株主優待をもらう「クロス取引」について解説しました。

株主優待には商品券、クオカード、食事券、割引券、自社製品盛り合わせ、カタログギフトなど魅力的なものがそろっています。レストランのチェーン店の食事券、電気量販店の商品券は優待利回りも高く、売買手数料や金利というコストを払ってもクロス取引を行うメリットがあります。

株価回避リスクを押さえながら株主優待をがっぽりもらい方はぜひクロス取引にチャレンジしてみてください。今回のブログが皆様の株式投資の参考になれば幸いです。

ABOUT ME
こんじゃるか
こんじゃるかブログを運営しているサラリーマン投資家です。中堅私大を卒業後、中小企業に就職、27歳で退職後大学院進学、大学院卒業後2011年から現職です。うつ病で休職→復職→再休職も経験してます。投資を始めFXを中心に、投資信託、高配当株、ソーシャルレンディングで資産運用中です。節約術も紹介します。
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