皆さんがお勤めの会社に休職制度はありますか?
会社に自己都合や自己啓発のための休職制度があれば、それを利用して留学し、学位を取ったり語学に磨きを掛けたりすることができます。休職して留学したりやりたいことをやれるなら属性を確保しつつ自分の人生にプラスの価値を見出すという意味で相当お得です。
本日は休職して留学することのメリットなどについて解説します。
目次
休職とは
所属している会社の業務を一時的に休む制度です。
休職といえば一般的には病気のためやむを得ず長期てきに仕事を休むというイメージですが、日本でも一部の企業で自己啓発や私費就学のための長期休業を取得できる制度の整備されつつあります。この休暇をキャリアブレイクという国もあります。
自己啓発や社会人留学のための休職制度を設けている会社は多くないと思いますが、中小企業であれば個人的交渉で社長や上司に休職を認めてもらえる可能性はゼロではありません。例えば語学留学のために休職して、その後その外国語が仕事で生かせるようであれば会社と交渉する意味はあると思います。
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自己啓発等休業制度
公務員には、自発的に職務を離れ大学などへの就学や国際貢献活動を希望する職員に対し、
身分を保有したまま活動を行うことを認める自己啓発等休業制度と言う制度があります。
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語学留学のメリット
ここではまず語学留学のメリットについて解説します。
活きた外国語と触れ合える
わざわざ外国に行かなくても外国語は学べる、と言う方もいるでしょう。確かに教科書や音声教材を使用して外国語を学ぶことは可能です。死んだ外国を学ぶことができます。
但し、日本で学ぶのと現地で生活しながら学ぶのとでは上達のスピードが全く違います。なぜなら現地の言葉は生きているからです。言葉と言うのはただの翻訳ではなく、人間と人間のコミュニケーションの手段であり、その中には感情や気持ち、表情、ジェスチャーも合わせて含まれています。
外国で外国語を学ぶ最大のメリットは活きた言葉を学べるという所でしょう。
日本に気づく
外国に住むことで外国を知ることもできますが、逆に自分が育った日本に気づくというメリットもあります。日本のいいところも、逆に悪いところも、今まで当たり前になっていたところに気づくことができます。
世界中のクラスメートと知り合える
語学学校ではネイティブでない外国人が集まって言語を学んでいます。たくさんの人に出会うことができます。国籍、肌の色、訛り、様々で毎日が刺激的です。
ただし、日本の日本語学校に日本人が通わないのと同じで、語学学校にはネイティブの人は先生や事務員しかいませんので地元の人と知り合いたいというのであれば学校以外の機会を活用する必要があります。
世間が広がる
海外で語学留学することで、日本起点だった狭い視野が世界起点の広い視野に変換されます。今まで島国目線で考えていた視野が開けます。物事のとらえ方まで変わると思います。
気持ちが充実する
語学留学は毎日が楽しいです。
毎日課題はありますが、いろいろなクラスメートと知り合えます。授業が終わってからクラスメートとランチに行ったり、週末はバーに飲みに行ったりできます。語学留学の授業はだいたい一日3時間程度のところが多いようです。
休職して留学するメリット
語学留学するメリットはいろいろあると思いますが、ここでは会社を休職して語学留学するメリットを解説します。
帰国しても就職活動をする必要がない
休職して留学するメリットは何と言っても無職になったわけではないため帰国後すぐに元の会社に復帰でき就職活動をする必要がないことです。
会社を退職し、語学留学に出て留学期間が満了したのちのキャリアは様々ですが、現地で仕事をする、またはビジネスを起業する、帰国して就職する、新しいビジネスを起こす等リスクを伴います。また語学留学中にも次の布石について常に不安と希望が頭をよぎることになります。
会社を休職して語学留学をすることで、帰国後直ぐに仕事に復帰できるという安心感の中で現地の生活を楽しんだり学業の習得に集中できます。
留学満了後の選択肢が多い
休職して留学すれば留学満了後会社に復帰できるので経済的な不安がありません。でももし留学を通じて価値観の変化があったり、新しくやりたいことが見つかったりした場合、仕事を辞めるという選択を選ぶことができます。
仕事というのは、企業と雇用契約を結んでいるただの労使契約にすぎません。そこを離れるかどうかは従業員の自由です。休学して留学し、帰国後しばらく勤務しながら転職活動をして、自分のスキルが生かせる仕事の内定をもらったら勤務先を乗り換えるという方法もできますし、このようにすれば時間を有効に使えて非常に合理的です。自分の人生の充足がより高まると思います。
休学させてもらってやめるのは忍びないと思う方もいるでしょう。でも自分のやりたいようせずに我慢するか、人に非難されたり陰口をたたかれようが自分の道を進むという二つの選択肢がある場合、後者を選ぶことが後で振り返ってもよかったとおもうことは間違いない事実です。
語学留学の実情
語学学校に来ている留学生には以下のような人たちがいます。
- 高校卒業後すぐの留学
- 大学卒業後の留学
- 大学を休学しての留学
- 仕事を辞めての留学
- 仕事先から派遣されている留学
- 仕事を休学しての留学
- 駐在員の奥様の留学
休職は3か月から1年くらいになるかと思います。
大人の留学者の状況
海外で語学留学している大人(高校卒業後の人)には、いろいろな人がいます。
- なんとなく楽しそうだから
- なんとなくその国が好きだから
- 言葉がしゃべれるようになったら楽しそうだから
- 友達をつくって楽しく過ごしたいから
- 一度しかない人生でやりたいことをしたい
というグループもいる一方で
- 語学をマスターし次の就職活動を有利に進めたい
- 語学をマスターし現地で起業したい
- 語学をマスターしてから現地の大学で学位を取り次のステップにしたい
- 語学学校に通いながら現地で就職活動し、現地の日系企業に就職したい
- 永住権を得るために滞在実績を作りたいという風に語学留学を次のステップのための手段としている方々もいます。
同じ語学留学生と言っても様々です。
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会社を休職して留学する方法
ここでは会社を休職して留学する方法を紹介します。会社員の方は自己都合での休職はなかなかハードルが高いかもしれませんが以下の方法を試してみてください。
休暇制度・休職制度調べる
まず初めに、会社の休暇制度、休職制度を徹底的に調べましょう。もし休職制度があればどのような申請方法を行えばいいかも調べましょう。
留学してみたいという未来を語る
食事会のタイミングを利用して上司にはそれとなく留学したいという未来を語りましょう。
いざ留学となるとき、突然話を切り出すよりもじわじわと自分がやりたいこと、未来の希望を伝えておいた方が行動に一貫性のある人物だと認識されやすいからです。
仕事をまじめにこなす
上司に留学の話をほのめかした後もこれまで通り仕事をまじめにこなすようにしましょう。
そういう演出で仕事に手を抜かないやつという印象を同僚や会社に植え付けていきましょう。
後輩を育てる
仕事はまじめにこなしつつ後輩をしっかり育成しましょう。自分が抜けても部署が回るように自分の業務が誰でもできるように最低でも業務の共有化をしておくといいと思います。
会社と相談
後輩を育て、自分がいなくても業務が回るようにし、上司を抱き込んだらその次は会社と談判です。会社に休職制度があるか、会社に籍を置いたままの休職が認められるか、それは状況によりますがここまでやるべきことをやってきたらあとは、会社の一定の責任を持つ人に誠意をもって説明し説得を試みるしかありません。
会社を辞めるのではなく、休職させてもらいまた復職するにはそういうの強い理由を説明する必要があります。従業員を休職させるには会社も代価を払う必要があります。例えば社会保険料は半分は会社負担です。
引継ぎ
休職が決まったら同僚に丁寧に引継ぎをしましょう。休職が始まるまでに完全な引継ぎを澄ましておく必要があります。
留学が成功してからの定期連絡
もし会社が休学に理解を示し、留学が成功したら定期的に上司に連絡を入れ経過報告と謝意を伝えるようにしましょう。
最後の手段~退職~
もし会社が休職を認めない場合はどうしたらいいのでしょうか。その場合はさっさと退職してしまえばいいです。会社は会社の企業価値を高めるために雇用者を雇っているだけです。あなたは歯車の一つに過ぎないのです。あなたは自分の価値を最大限に高めるための行動をすればいいだけです。
休職期間について
自己都合の休職制度というものは法律で定められたものではないため会社と就業規則や会社との交渉によります。休職制度があるならばその制度に設けられた機関で休職を行いましょう。そうでなければ人事に相談し交渉を行ってください。
休職期間は、短い場合は3か月、最長でも2年以内にしておくことが無難だと考えます。2年より長い休職をしたいと告げた場合は退職を推奨されると思います。
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休職して留学する際に注意するべきこと
休学して留学する際に注意すべきことは以下の通りです。
昇進に影響する可能性がある
語学留学で休職するという場合は、その後の昇進に影響を与える可能性があります。なぜなら語学留学程度の語学研修は国内で工夫することにより対応が可能だとみなされるからです。復帰後にもっと語学が堪能な社員が中途入社してきている場合などは自分の価値が薄れてしまい、昇進に影響が出てしまうことも覚悟しておくことは必要です。
休職してする語学留学のまとめ
語学留学をしたいけど会社を辞めることにも抵抗がある、でも留学したい、そう思う方は休職するという手段を検討してみてください。会社員という属性を放棄せず、安定した収入を維持しながら好きなこともやりたい、これをかなえるにはなかなかの企画力と行動力が伴うわけですが、「火星に降り立って足跡を残す」などの過去にだれも行ったことがないというようなハードルの高いものではありません。
私の経験と感覚から申し上げますと、休職がかなわない場合は会社を退職してでも語学留学をする方が人生トータルで見た場合の充足が上がると思います。
もちろん次の就職がスムーズに決まらないというリスクもあります。でもリスクを考慮しても余りある期待値があると考えます。語学留学先で見た世界、知り合った友人、現地での体験を通して新しい発展があるかもしれません。
中には一度業務から離れてみたい、と思うかたもいるでしょう。それも大事な動機になります。社会人人生は長いものです。1年、2年遠回りしても全体を見渡せば何ということはありません。
仕事をやめて飛び出してしまうのもありですが、まずは安定、雇用、自分のやりたいこと、全部取りを目指して計画を練り実行に移してください。