就職活動中、転職のためにハローワークに通っている皆さん、皆さんはどんな条件で仕事や会社を選んでいますか。就職活動でどんな会社を選ぶべきか、結論を申し上げると、第一に見るべきところは「平均年収」です。
「成績によってはたくさん稼いでる方もいらっしゃいます」「実力によっては昇給ペースがアップします」というキャッチコピーの求人もありますが、これらに飛びついてはいけません。これらは優秀な人材を安い賃金でこき使うための釣り文句です。今回は就職するにあたっては、平均年収の高い会社に就職することの重要性について解説します。
目次
平均年収が高い会社に就職することをお勧めする理由
ここでは私が平均年収が高い会社に就職することをお勧めする理由を解説します。
ベース給が高い
平均年収の高い会社はそもそも基本給のベース給が高いです。例え業務成績が悪くてダメ社員になってしまっても一定の待遇が保証されるということです。基本給は残業代の計算の元にもなりますし、賞与計算の計算ベースにもなります。
もし病気休養を余儀なくされ傷病手当金を受給することになったとしても、傷病手当金は直近に支給された給与ベースを基にその66%を支給するという計算になっていますので傷病手当金もたくさんもらえます。これは失業給付金にも同様のことが言えます。
昇給額が大きい
日本の一般企業や公務員の大卒初任給は大体20万円から21万円です。大きな会社から中小企業までだいたい横並びです。なのに平均年齢の年収は400万円の会社もあれば、1200万円の会社もあります。その違いは何かというと昇給額です。平均年収の高い会社は平均的な昇給額が大きいです。
ですから勤続年数が長くなればなるほど自然に年収が高くなっていきます。最近は個人の成果を昇給額に結び付ける企業も多くなってきていますが多くの企業は賞与の金額の何割かに人事評価をつけるだけというのが現実であり、実質は年功序列です。平均年収が高い企業に就職し、長く勤めれば、利得が高くなります。
高卒、一般職でも一定の年収がある
会社が公表する平均年収には高卒の一般職の方や生産ラインで働く作業員の年収も含まれています。ですから大卒総合職の平均年収は会社が公表する平均年収よりも高いことが多いです。
特に製造メーカーの場合、最も多いのが工業高校を卒業して現場に配属された作業員です。平均年収を見れば、工業高校卒の人でも平均年齢でおおむねどの程度の年収があるのかを知ることができます。
平均年収が高い会社は福利厚生もいい
平均年収が高い会社は総じて福利厚生もなかなかです。寮、社宅、家賃補助、家族手当、法人契約のジムやリゾート施設、グループ会社の割引券支給、従業員持株会、企業年金、リフレッシュ休暇、フレックスタイム、カフェテリアプランなど様々な福利厚生が充実しています。
最低ランクの評価でも給与は高い
平均年収の高い会社で働いている従業員はもし人事考課や賞与の効果で最低ランクがついたとしても、もともとの固定給のベースが高い高め高い給与をもらうことがあります。中には完全実力主義の会社もあるでしょうが、創業何十年という日本企業では完全実力主義の企業はまだまだ少数派です。
ほとんどの企業が公務員と同じように勤続年数を給与ベースの軸とし、職位により賃金が変動するという賃金体系になっています。ですから、中途採用、正社員登用などきっかけは何でも構いませんので入社してもぐりこんだもの勝ちです。あとは就業規則に違反せずコツコツ目立たず働いていれば賃金は勝手に上がっていきます。
生涯年収が多くなる
平均年収が高い企業で働くということは、年収の期待値が高いことになります。ということは生涯年金が高くなることを意味します。サラリーマンが一生に稼ぐ賃金の総合計は2億円程度と言われていますが、できれば平均年収の高い企業に就職し、高い年収を得られる期待値を上げるところから始めていきましょう。
厚生年金の受給額も多くなる
平均年収が高いということは、生涯年収が多いということです。ということはかける厚生年金も多くなるということです。給料から天引きされる金額も多くなりますが、厚生年金は半分を勤務先が負担する制度ですから、掛け金は多ければ多いほど会社に年金を積み立てさせることができるわけです。リタイア後もお金に困らない優雅な生活を送れるようになります。
平均年収の調べ方
ここでは会社の平均年収を調べる方法を紹介します。
Yahooファイナンス
上場企業であればYahooファイナンスの企業情報を見れば、従業員数、平均年齢、平均年収がわかります。ここで従業員の平均年齢における全従業員の平均年収を大まかに把握できます。
各企業の求人サイト
非上場企業はYahooファイナンスの企業情報で平均年収を確認することはできませんので
各企業の求人サイトから年齢別のモデル年収を参照しましょう。
企業の求人サイトで平均年収がわからない場合
企業の求人サイトで平均年収がわからない場合にはネットで公表されている就職の「口コミ」サイトの情報を参照しましょう。ただし、記載内容の信頼性は上の2点の情報よりは劣りますので注意が必要です。
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平均年収の高い企業への就職する方法
平均年収の高い企業へ就職する方法は以下の通りです。
出来るだけ偏差値の高い大学を卒業する
平均年収の高い企業は人気があります。よって求職者も集まり入社への競争は苛烈です。
そんな企業に就職するにはまずは学歴フィルターたるものをパスする必要があります。学歴フィルターには賛否両論がありますが、学歴フィルターを使ってある程度学生をふるいにかけないと企業の人事は膨大な学生のプロフィールシートに目を通さなければいけなくなります。
そして学歴フィルターを通過し、企業が実施する学力試験をパスし、幾度かの面接を通過することにより晴れて就職となります。学力試験、面接へと進むためにはまずは偏差値が高い大学を卒業しましょう。日本の企業は学部や進学方法についてあまり関心を示しません。ほとんど大学名だけを能力のよりどころとする傾向があります。ですから卒業する大学名はとても重要です。
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大学院を卒業し学歴を上塗りをする
もし偏差値の高い大学を卒業していない場合には、大学院で有名な大学に入学し学歴を上書きするという方法もあります。大学院の修士課程であれば2年で卒業が可能ですし、大学よりも入学のハードルも低いです。
海外の有名大学のMBA、国内の有名大学のビジネスコース、夜間や週末に授業を受けるタイプの社会人大学院、通信制の大学院コースなど色々な選択肢があります。これで学歴をアップし、向上心をアピールすれば年収の高い大手の企業にもぐりこむチャンスが広がります。
資格を取る
単純肉体労働、一般事務作業など誰でもできる仕事は報酬の単価は低く設定されてしまいます。ということは専門知識や独占業務の資格をとり、交換が効かない人材となることで人材的価値を高めることができるということです。難関資格を取ることで就職をするときにも競争率がさがるため有利な転職が可能になります。
スキルや経験を身に着ける
年収の高い仕事につくためには資格を取る以外にも、スキルや経験を身に付けるという方法も有効な手段です。例えば、多くの企業が外国とグローバルに取引をしている現在、外国企業との交渉、折衝、外国人とのコミュニケーションができるグローバル人材の需要がさらに高まることが予想されます。
海外出張や海外赴任での海外営業経験、海外の子会社への駐在や経営経験、大きな海外案件を取りまとめた経験、外国人をうまく使いこなしたり丸め込むスキルなどがあなたの人材としての価値を高めるものと予想します。
語学力をつける
年収の高い仕事や企業にもぐりこむには語学力を売り物にすることも一つの戦略です。英語でTOEIC800点以上あることを示す。またはTOEICは600そこそこでもほかに外国語をいくつか操れることをアピールすることも有効だと思います。
自分の母語以外に何種類の言語をビジネスレベルで扱う能力は香港やシンガポールでは当たり前の技能です。大陸ヨーロッパも同じです。おそらく母語だけでなんとかなると思っているのはアメリカ人と日本人くらいではないかと思います。
高年収、高収入の仕事
何をもって高年収、高収入とするのかは特に定義はありませんが、平均的な男性サラリーマンの平均年収が500万円だとすると700万円以上くらいがそこそこの高年収という風になるのではと思います。
いくら高年収の仕事を狙ってもその業界の平均的報酬が低ければ高年収の仕事にありつける期待値は低いです。高年収の仕事に就きたいなら高年収の業界を選んでそこに入り込むべきです。
ということで高年収の業界をしらべてみたところ、年収が高い業種は電気・ガス・水道業や金融・保険業、情報通信業でした。逆に年収が低い業種は飲食サービス業と出ました。ですから電気などインフラ業や金融・保険業を狙い、飲食サービス業やその他の低年収の業種を避けていくことで高い年収を狙っていくことができます。
平均年収の高い仕事、会社への就職のまとめ
今回は平均年収の高い会社に就職するメリットやそのための方法論について解説をしました。
日本の大企業は入社のハードルはそこそこありますが、入れば雇用は守られます。病気になっても休職して復職できます。業務成績が悪いくらいではクビにはならず平均マイナスの収入が保証されます。年収が高い会社は毎月たくさんの現金が受け取れる便利なATMです。
まずは自分がそこにもぐりこむためにいろいろな手を考えましょう。そして自分の強みを生かして活躍し一生生活費に困らない充実したものにしましょう。