これまで体調不良に陥ってしまった時の対象法について、解説してきました。
心療内科で診断書をもらったら、休職をして体を休めましょう。まずは有給休暇を使うことをお勧めします。本日は、有給休暇での休職について解説します。
目次
心療内科からもらえる診断書
心療内科で書いてもらえる診断書は一回につき1か月~3か月が一般的です。それは、患者さんの体調の変化に応じて休職期間を調整するためです。うつ病、または抑うつ状態が軽度の場合、一か月の休職で済む場合もあり、重篤な状況の場合、何か月、または1年以上にわたって休職を続けてならないかもしれません。
先ずは有給休暇を使って休職しましょう
休職に入る場合、まずは有給休暇を使い休職をしましょう。有給休暇を使えば、給料が100%出るからです。事業所は勤続年数に応じて、有給休暇を最大20日与えることが定められています。
20日は法律上の最大日数ですが、事業所によっては独自にそれ以上の有給休暇日数を定めている場合もあり、一年間で使いきれなかった有給休暇を翌年に繰り越し、最大40日の有給休暇を保有できることとしている事業所もあるでしょう。
また別途積立有給や病欠有給として別枠にて有給休暇を貯めることができる制度がある会社もあると思います。その場合、それらを利用すれば、定時勤務している状態と全く同じ給与を得ながら休職し、体を心をゆっくり休めることができます。
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休職時の注意点
休職時の注意点について以下に述べます。
定期的に上司と連絡を取ろう。
保健師さん、産業医にも勧められるかもしれませんが、休職時には定期的(2週間に一度~一か月に一度)上司に連絡を取りましょう。もし上司との間に難しい人間関係を抱えている場合は、保健師さんに連絡を取り、現在の体調など簡単なことを報告しましょう。
規則正しい生活を心がけよう
始めの最悪期を乗り越えたら、徐々に生活リズムを整えましょう。症状が落ち着いてきたら、できれば会社に出社している時と同じ時間に起き、同じ時間に就寝することにチャレンジしてみてください。それが復職につながっていきます。
体調に合わせて少しづつ外に出よう
休職を始めたばかりの時は調子がわるいため、家で寝たきりの状態になるかもしれません。時間が経つと波はありつつも体調は少しづつ快方に向かっていきます。調子がでてきたら、近所を散歩するなど少しづつ外に出ていきましょう。図書館に通ったり、公園にいって季節の移ろいを感じるのもいいかもしれません。
SNSなどの投稿は控えておこう
休職中、調子が回復してくると、お出かけもする場合もあります。その場合、SNSへの投稿は控えておきましょう。ひょっとして同僚が見ている場合があるかもしれないからです。うつ病では体調の許す限り外に出ていくことを推奨しています。ですが、外に出かけた時の楽しそうな状況をSNSに出すのはまだやめておいた方が無難です。
私の体験談
私が休職していた時は、2週間に一度、会社の上司に電話連絡を行い、「体調が悪い日もありますが、良くなってきています。引き続き規則正しい生活を送ります」など手短に伝えておきました。
まとめ
有給休暇、積立有給休暇などの制度を使えば、収入の心配をせず休職し、心と体を休めることができます。まずはゆっくり体と心を休めましょう。
症状が長引き、休職が長期化してしまうこともあるかもしれません。その場合は傷病手当金という制度があります。これについては次回別途解説を行います。