このブログをご覧の方の中には、うつ病と戦いながら日々仕事をされる方もいらっしゃると思います。
本日は私がこれまでうつ病をもちながら仕事をしてきた経験をふまえうつ病での仕事を仕方について解説したいと思います。
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目次
うつ病でも働き続ける仕事の仕方
うつ病でも働き続ける仕事の仕方は以下の通りです。
休憩をとる
仕事で過集中で披露してしまう前に、意識的に休憩時間を取るようにしましょう。出来れば1時間に一回小休止するかすこし席を外して動き回り、2時間に一回10分くらいの休憩をとるようにしてみましょう。
なんかおかしいなと思ったら休む
うつ病の症状は突如現れます。私の場合調子が悪くなる前夜から兆候が表れますので早く布団に入るようにしたりしますが、それでも翌朝ものすごい倦怠感、頭痛、おっくう感に襲われることも多々あります。
ここで我慢して会社に行くのもいいですが、一度体調を振り返り、勇気をもって会社を休んでみるのも手です。くたくたになりながら、仕事にならない一日を過ごし疲れをためて更に調子が悪くなるより一日休んで負の連鎖をストップしましょう。
同僚や先輩に相談する
仕事がうまく進まなかったりプレッシャーを受けて動悸が出てきたり不安感が出てきたときには悩みを同僚や先輩に打ち明けましょう。問題自体は解決しなくても話を聴いてもらうだけでも慰めになり、少しは気分がマシになります。
甘えるときは厚かましく甘える
体調が優れない時には正直にそれを打ち明け勇気をもって同僚に甘えましょう。うつ病とうまくやりながら仕事を続けていくには上手に人に甘えることが重要です。
普段から良好な人間関係を築く
うつ病等精神疾患を持っている人は、いくら体調を万全にしても自分ではどうしようもない
体調の波に襲われ続けています。調子がいいときは普通の人間です、調子が悪いと急に仕事をお休みせざるをえなかったり、いろいろあります。
こういう時に普段から上司、同僚と良好な関係を築いておけば快くカバーをしてくれてとても助かります。
うつ病をオープンにする
うつ病をオープンにすることで、持病に理解を持ってもらいましょう。体調が悪いときに「サボり」「怠けている」というレッテルと貼られてしまわないためにも重要です。
週末張り切らない
週末に遠出したりしてはめをはずしてしまうと、疲れを月曜日に持ち越してしまうことになります。土日が休みの場合、出かけたり活動するのは土曜日にとどめ、日曜日はゆっくり過ごしたり、軽い運動をしたりするなどして休養しながら調子を調子を整えましょう。
上司にちょくちょく報告
うつ病は体調に波があります。自分でコントールできないほどの波があることを上司に打ち明け、理解してもらいましょう。そして調子が悪い状態が続いたときにはちょくちょく上司に報告し連携を密にしておけば上司も安心します。
保健師さんに顔を合わせておく
うつ病の症状を持ちながら仕事をしている方は、定期的に保健師さんと会い、最近の体調の状況を報告してなにか悩んでいることがあったら相談に乗ってもらうのが良いと思います。
うつ病の原因は様々ですが、仕事の人間関係やプレッシャー、ストレスの場合が多く、その場合話をきいてもらうだけでも心のざわめきが軽減されます。
週末一日は何もしない日をつくる
うつ病を患うととにかく疲れやすくなり、疲れもなかなか取れなくなります。週末の2日を両方お出かけに使うと、平日の疲れが取れないまま月曜日を迎えてしまいます。週末お出かけして気分転換することは大事ですが、出かけるのは土曜日にして日曜日は家でゆっくりした時間を取るように心がけてみてください。
忙しい週末を過ごした週は平日に有給を取る
もし土日とも忙しい週末を過ごさなければならない時には、平日の真ん中ぐらいに有給休暇をとって体を休める人を作ってください。
午前と午後の半休を上手く使ってしのぐ
私もそうですが、うつ病を患っている方は早朝覚醒から始まって午前中にものすごい不調の波が来ます。起き上がれなくなったり、吐き気が襲ってきたリ、十分睡眠時間を確保したにもかかわらずものすごい黒い隈ができていたりします。
「今日はもうだめ」というときは一日休みを取ればいいですが、体調の波が頻繁に訪れる場合、有給休暇を使い果たしてしまうことになります。「調子は悪いけど、午後はなんとか大丈夫そうだな」というときには、午前半休を活用してしのぎましょう。
出社してから調子が悪いと感じたときには、午後半休を取るのも手です。
フレックスタイムを活用する
フレックスタイムは決められた一か月の労働時間のなかで出社時間と退社時間を自分の裁量で決められる制度です。これを上手く活用すれば朝調子が悪いとき出社時間を遅らせたり、
午後調子が悪くなった時早めに退社したり、定期的な通院日の退社時間を調整したり、柔軟な働き方が可能です。
うつ病では午前中に調子が悪くなったり、月曜に抑うつ状態が出る方が多い傾向にありますので自分の体調の傾向を把握し、フレックスタイムを活用し、上司の理解を得られれば、自分の調子に合わせて勤務するという働き方ができます。
マルチタスクを避ける
うつ病で思考抑制が働きやすい状況下でやってはいけないのはマルチタスクです。人間の脳は本来同時に多数の事を並行作業するようにはできていません。マルチタスクをこなしていると思い込んでいても、実はそれは一つの事への取り組みを高速で切り替えているにすぎません。脳のスイッチの切り替えは大きなエネルギーを消耗し、尚且つ脳を傷つけさえします。
仕事をひとつづつ集中して取り組めば切替による集中力低下を防ぎ、能率もアップします。
並行作業や気が散る仕事がたくさんある場合には上司に相談し、シングルタスクが行えるように要請をしてみてください。
メモを取りタスクを書き出す
「あれをしないといけない」と、やるべきことを頭に記憶するだけでメモリーが奪われてしまい思考力がなくなります。うつ病などの疾患を抱えている方は普通の方よりワーキングメモリーが小さくなっているので、要件はできるだけメモに書き出し目の前のことに集中できる環境を作りましょう。
メモに残しておけば、「やるべきことを忘れてしまって怒られるかも」という強迫観念からすこし逃れることができ、仕事こなしていく達成感を味わうことができます。
静かな部署に異動を申し出る
精神疾患を持っている方は突発的対応や臨機応変な判断、自分のペースを乱される仕事を
苦手とする方が多いです。仕事が向いてなくて体調に影響が出てくる場合は、会社にその旨を連絡しできるだけ自分のペースで仕事ができる静かな部署に異動を申し出てみてください。
会社は安全配慮義務を負っていますので、空いているポジションを探してくれたりできるだけの相談には乗ってくれると思います。
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まとめ
本日はうつ病を持つ方の働き方について紹介してみました。私自身もうつ病を患っており、投薬治療を行いながら事業所で働いています。自分でもどうしようもない体調の波と戦いながらもなんとかフルタイム勤務を続けています。
中程度未満のうつ病なら働き方を工夫することによりなんとかフルタイムの勤務をこなせるかもしれません。人はそれぞれいろいろな疾患を抱えながら生きています。うつ病を持っているのもあなたの個性です。
そして忘れてはならないことは、会社はそんなあなたの能力をを必要としていることです。