うつ病や精神疾患にかかっている方は、つらい不安定な体調と戦いながらお仕事をされる方もいらっしゃると思います。
前回「うつ病で得すること」という題名でうつ病になるメリットに敢えて触れさせていただきました。今回はうつ病で損すること、その回避方法について紹介したいと思います。
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目次
うつ病で損すること
うつ病で損することには以下のようなことが挙げられます。
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マルチタスクに弱くなる
うつ病になると同時並行作業が全くできなくなります。仕事をしていると書類を作成している最中に電話がかかってきたリ、誰かに声を掛けられたり気になるメールが届いたりと様々なことが同時に発生します。
うつ病になると並行作業を行うと作業効率が著しく低下し、同時にものすごいストレスを感じるようになります。ストレスが原因で休職し復職した方は、マルチ作業が発生しない部署に異動を申し出るとよいと思います。
またメモ帳にやることリストを書き出し敢えてほかのことを後回しにしてでも一つづつ作業を行うとよいです。
マルチタスクが苦手になっていることを上長に報告しておけば仕事のやり方について理解を得られますし、業務が重ならないように配慮をしてもらえると思います。
考えがまとまりにくくなる
うつ病になると考えが興味がないこと、創造性が必要なことで考えがまとまりにくくなります。よってルーチンワークや作業的な業務は行えてもクリエイティブな業務では手が進まないという状況に陥りやすいです。
判断力、決断力がなくなる
うつ病にかかると判断力や決断力が低下するため突発的で判断を求められる業務が苦痛になります。復職後は判断力や決断力が必要な業務からは外してもらうように会社に相談してみることをお勧めします。
ストレス耐性が弱くなる
うつ病にかかるとストレス耐性が落ちてしまします。うつ病にかかる前は緊張しながらも
なんとかやり過ごせた程度のプレッシャーにも耐えがたいほどの苦痛が伴うようになります。動悸や背中、から凝り、背中の痛み、息苦しさなどが出てしまい、体調不良を来すことも多くなります。
うつ病が緩解した後、プレッシャーや緊張を伴う仕事からは遠ざけてもらうように会社に相談してみましょう。会社は従業員が体調を崩さずに業務ができるようにする安全配慮義務を負っていますので合理的配慮をしてもらえるはずです。
体調の浮き沈みが激しくなる
うつ病は直線的には回復せず、よくなったりぶり返したりを繰り返します。回復過程でも体調の浮き沈みはありますし緩解後も一般の健常者の方よりも大きな体調の波があります。特に天候や気圧の変化、仕事のプレッシャー、人間関係のささいな言葉に対し非常に敏感に反応するようになってしまいます。雨の月曜日の午前中は特に最悪です。
うつ病は体調の浮き沈みが激しい症状をもっていることを認識し、余り気にしすぎないようにしてください。また体調が崩れることがあることを同僚や上司に理解してもらいましょう。
いざというときに踏ん張りがきかない
毎日夜遅くまで気力で頑張るような残業を続けることが体力的に難しくなります。ここぞというときに気合で乗り越えようとしても、体が言うことを聞かない、倦怠感で体が動かない
ということになりますので、業務負荷が集中してしまわないように気をつけてください。
週末も羽目をはずすことができない
うつ病になると気持ち的、肉体的に疲労感が残りやすくなります。週末に羽目を外すと月曜日の午前中の体調に大きく影響してしまうため、週末でも体調管理に気を使います。私の場合、出かけるのは土曜日にし、日曜日は休養と軽い運動をすることに留めています。
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生命保険に加入できない
直近5年以内に心療内科の通院歴があると新規の生命保険には入れなくなります。心療内科に通院する前から入ってる生命保険に解約しないようにしたりという配慮が必要です。
但し日本の場合、医療費の自己負担は3割負担であり、一般的な病気で出費は生活費で賄えるものです。また生命保険に加入しなくても病気になったときに自腹を切る覚悟で貯金をしておけば全く問題ありません。
うつ病で服薬治療中は定期的に心療内科に通院する必要があるため医療費がかかりますが
自立支援医療という制度を使えば自己負担を1割に軽減できます。
住宅ローンを最優遇金利で組めない
過去5年以内に心療内科の通院歴があると、住宅ローンを組むことに制約がでます。これは最優遇金利での住宅ローンは団体信用生命保険(団信)に加入することを条件にしているためです。
この場合、加入条件を緩和したワイド団信という生命保険をセットにした住宅ローンを組むかフラット35という固定金利の住宅ローンを使用することになります。最優遇金利の住宅ローンより金利が少し上がってしまいます。
「精神病」というイメージを持たれてしまう
うつ病等の精神疾患は決して珍しい疾患ではないですが、うつ病をよくご存じでない方には
「精神病」というくくりで認識されてしまいます。一般常識を良く知らない方のいうことですので余り気にしないほうが良いと思います。
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まとめ
本日はうつ病になり損することについて解説しました。うつ病や精神疾患に損得勘定はけしからんという意見もあるかと思いますが、実際にどのような不都合が起こるかということについて明らかにしておくことは意味なことで有ると思います。
また今回のブログでは損することに対する対応策も紹介させて頂いたつもりです。うつ病や精神疾患でお困りの方の参考になれば幸いです。