現在、日本では100人のうち20人が一度は精神疾患に抱えると言われています。うつ病や精神疾患を抱える方にとっては生きにくい日本社会ですが、仕事をしなければ生活も安定せず健康で文化的な生活を送ることが難しくなってしまいます。
そこで本日は、うつ病にかかったことがある方、現在服薬治療中の方でも就業しやすい職業や業種、うつ病に向いていないと思われる職業や業種とその理由について考えてみました。
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目次
うつ病に向いている仕事の条件
うつ病に向いている仕事の条件は以下の通りです。
いつでも休めて迷惑がかからない
うつ病の調子の悪さは突然襲ってきます。月曜日の午前中に調子が悪くなり動けなくなることも多いです。このような場合、朝から会社に電話し休暇の連絡をすることになります。このような場合でもお休みの融通が効き迷惑が掛からないような仕事が向いています。
業務がルーチン化されており作戦を考えなくてよい
業務がルーチン化されており、いろいろな作戦を考えたり、アイデアをひねり出したり、臨機応変に対応する必要がない業務が向いています。臨機応変な対応と素早い判断は脳にものすごいストレスとプレッシャーを与えますので、うつ病の方には向いていません。毎日決まった業務をマニュアルとルール通りこなせれば時間が過ぎていく、静かな業務を選びましょう。
突発的な対応がなく自分のペースで業務ができる
品質問題発生、クレームなどを処理し交通整理をするような業務はうつ病の方には向いていません。突発的な対応業務、電話での緊急対応、クレームメールなどがなく、自分のペースでじっくり取り組める仕事が向いています。
納期のプレッシャーがない
生産管理や納期管理の業務はうつ病を持っている方には向いていません。納期対応は非常に大きなプレッシャーになります。納期が間に合わない場合の調整業務なども人とのやり取りなど手間のかかるやり取りが発生するため、ストレス過多になる可能性が高く止めておいた方が無難です。
お勧めしません。納期プレッシャーがない業務、または普通に業務を行っていれば十分に予定通りこなすことができる業務がうつ病には向いています。
シングルタスクであること
うつ病にかかると、マルチタスク能力(物事を疑似的に同時に処理する能力、細かく頭を切り替える能力)が大きく低下します。一つの業務をじっくりこなす業務がうつ病には向いています。
就業時間がきまっている
残業を強制されず、時間が来たら退社できる仕事を選びましょう。残業はしてもしなくてもよく、定時で帰っても良い、周囲の同僚もほとんど定時で帰宅する、このような環境の職場を選ぶのが良いと思います。また業務時間内に必ず終わらせなければならない仕事がなく
翌日に続きを行えば問題ない、代わりの人が代行してくれる環境が整っている、職場が良いとおもいます。
人と関わらなくても良い
人間関係は精神をすり減らし、ストレスの原因となります。うつ病を発症した原因に、職場の人間関係があった、という方も多いと思います。できれば人間とかかわらなくても良い仕事をお勧めします。
電話が鳴らない
電話は人間の思考を向うの都合で強制的に切断す非常に無礼な道具であり連絡方法です。集中力が高まり、自分の業務に専念している時に電話で思考を遮断されるというのは大きなストレスです。電話が鳴らない静かな業務を選びましょう。
うつ病の方に向いた仕事一覧
うつ病の方に向いた仕事を以下に説明します。
検品業務
部品の検品業務は人と関わることなく一つの仕事に全精神を集中して取り組める業務です。
うつ病の方はマルチタスクは苦手だが、人とは常軌を逸する集中力を持った方がおり、そのような方にはまった仕事が見つかれば恐るべき成果を上げることができます。出荷前検査や受け入れ検査にて、寸法確認をするような仕事が向いています。
梱包
梱包や発送準備業務もうつ病の方に向いているかもしれません。発送時間に間に合うプレッシャーがなくしっかり業務をこなせればできるのであれば、梱包業務は有力な選択肢となります。
事務員
決まった事務仕事をこなす事務職もうつ病の方に向いていると思います。総合職のような全体の責任を負わず、業務について責任を負う専門職や一般職で定時かすこしの残業で退社できる一般職の事務員はうつ病にも向いています。
施設警備員
施設を管理する施設警備員という業務は人間とかかわり合うことが少ないため、うつ病の方にも比較的向いた職業と言えると思います。チームのメンバーと意気投合できれば、あとはルーチンワークを行い、無機質なものと向き合っていくという流れになります。
マシンオペレーター
生産ラインのマシンオペレーターで、部品を加工する業務は、人間相手ではなく物相手のため人間関係に振り回される可能性が低くなります。チームのメンバーとだけは良好な関係を築きつつ部品を加工し、決められた作業を行っていきましょう。
翻訳業
もし外国語のスキルがあれば、翻訳業務はうつ病に向いた仕事です。自分のペースで誰からも邪魔されず仕事を進めることができ、フリーランスとしてお金を稼ぐこともできます。
うつ病に向いていない仕事一覧
世の中には残念なことにうつ病の方にあまり向いていない仕事という物があります。うつ病の方に向いていない仕事を以下に説明します。
営業
営業職という仕事は、物を販売する業務ですが同時に品質クレームの窓口ともなります。突発的な電話対応も多くルーチンワーク以外の部分多くを占め、マルチタスクが発生する確率も高いのでうつ病の方にはお勧めできない職業です。
接客
接客業という仕事はその瞬間の機転が必要であり、人間と対峙しなければならない職種です。拘束時間も長く、ある程度の集中力も必要で、文句を言われたり、いろいろなことが発生する中で神経をすり減らしてしまう方も出てきますのでうつ病の方は止めておいた方が良いと思います。
購買
購買担当は、納期の窓口、価格交渉、品質クレームの担当として様々な業務を行う必要があり、社外との折衝業務が多いためうつ病には向いていません。マルチタスクが発生する可能性も高く、業務の負荷を読めない確率も高いです。
体育会系
仕事内容とは異なりますが、体育会系という言われる社風の業態は止めた方が無難でしょう。人間に過度な負荷を強いたり、根性論や精神論がまかり通り知能の低い遅れた世界にわざわざ飛び込む必要はありません。
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まとめ
本日は、うつ病の方に向いている職種や仕事を紹介しました。うつ病はいつだれがなるかもわからない病気です。マルチタスクに弱くなる傾向はありますがうつ病でも自分の能力を存分に発揮できる仕事は世の中にたくさん存在し、企業もそのような人材を求めています。
自分の適正を見極め、マッチングした職場が見つかれば、能力を発揮し社会に貢献し、大きな充実感を得ることも夢ではありません。
本日の記事が、うつ病の方の参考になれば幸いです。