本日も株主優待のお話をしたいと思います。本日は、高配当銘柄としても有名なJT(日本たばこ産業)です。
今日はJT日本たばこ産業について解説します。
JT(日本たばこ産業)とは
1985年に旧・日本専売公社から業務を承継している特別法『日本たばこ産業株式会社法』による特殊会社です。同法には、全株式のうち3分の1以上の株式を日本国政府が保有しなければならないと規定されています。
JT(日本たばこ産業)は日本産葉タバコの全量買取契約が義務づけられている一方で、煙草製造の独占を認められている独占企業です。たばこの製造を行っており、シェアは約60%でです。
世界戦略にも積極的な企業であり、RJRインターナショナルを買収しJTインターナショナルを設立しています。JTインターナショナルを含めた販売シェアは世界第4位であり、2007年には、英ギャラハーを買収し世界2位のブリティッシュ・アメリカン・タバコに迫っています。
配当と優待内容
年間配当は、1株当たり154円。100株保有するとそれに加えて、さらに株主優待制度として、年2回1000円相当の自社製品が送られてきます。
2019年12月11日の株価は2500円ですので、100株保有するには250000円必要です。
・配当=15400円
・自社製品=2000円(1000円×2回)
配当+自社商品による優待合計額は17500円となり、
配当+優待合計利回りは7.00%となります。
投資と判断基準
有名株主優待投資家の桐谷広人さんによる、投資すべき株主優待株の判断基準である、
配当優待利回りの合計が4%以上であることという条件も満たしています。
会社の基礎データをチェック
JTのwebsiteで会社の基礎データ、業績推移、配当推移を確認してみました。業績は順調に推移しており、問題ないと判断します。
配当権利確定月
配当権利月は毎年、6月末と12月末の年2回。6月末と12月に株を保有していれば自社製品ももらうことができます。
なぜJTの株は割安に放置されているのか
業績が悪くないJTの株がなぜこのように安値で放置されるのか、理由はいくつか考えられますが、
- 人口減少と喫煙者の減少による売り上げ減少懸念
- ESG投資(環境・社会・企業統治に配慮している企業を重視・選別して行なう投資)の流行により投資信託の選択肢から外れる。
がおもな原因と言われています。独占事業である故、採算が悪化した場合、値上げをすることができ、企業の存亡にかかわる問題は発生しないとみています。事実、JTは喫煙者が減少する中、業績を維持しています。
まとめ
今回は、高配当で有名なJT日本たばこ産業について解説しました。企業価値の急成長、株価の急上昇は見込めない株ですが、配当と優待狙いで保有してもいい水準まで割安が進行しており、「買い」と判断しています。
この情報が皆さんの株式投資、節約術のお役に立てれば嬉しいです。